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プロが教える美味しいみかんの品種は?旬の時期と特徴を説明

こんにちは。

徳島県の青果市場で70年以上、果物の品質と向き合っている武田青果 3代目メンバーのミツヨシです。

ここでは私の持ってる温州みかんの豆知識を共有したいと思います。

果物のプロが教える美味しいみかんの品種は?
旬の時期と特徴を説明

美味しいみかんは12月に出荷される早生みかん

温州みかんには多くの品種があります。それらは収獲される時期によって、極早生(ごくわせ)・早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)に大きく分類されています。

中でも注目は、11月中旬から12月下旬までに出荷される早生みかん。品種は宮川早生・興津早生が代表的で、 長年にわたり愛されている品種になります。特徴としては、他の品種より甘味と酸味のバランスが良く 中の房が薄皮で食べやすい。ってとこでしょうか。

詳しい品種情報はこちら→ みかん 温州みかん ミカン (kudamononavi.com)

早生みかんは市場での評価も高い

それではまず、それぞれのみかんの特徴を紹介したいと思います。

極早生みかん(ごくわせ)

極早生みかんは、まだ青みが残る9月中旬から10月下旬に収獲。温州みかんの中でも一番熟すのが早い品種の総称になります。極早生みかんの特徴としては、以下の点が挙げられます。

  1. 収穫時期:
    極早生みかんは、通常の温州みかんよりも2か月ほど早く収穫できます。早い時期に収穫できるため、生産者にとっては収穫量が見込めるメリットがある品種になります。
  2. 味と風味:
    極早生みかんは、さっぱりっとした甘みと適度な酸味があります。果皮は柔らかく多汁で、食べやすい品種になりす。
  3. 代表的な品種:
    日南1号・上野早生・ゆら早生

極早生みかんは、早い時期にみかんの味を楽しみたい方とって人気があります。ただし、一般的な温州みかんよりも糖度が上がりにくい品種でもあります。

早生みかん(わせ)

早生みかんは、11月初旬から12月中旬までに旬を向かえるみかんの総称。早生みかんの特徴としては、以下の点が挙げられます。

  1. 収穫時期:
    早生みかんは、一般的な温州みかんの時期(11月初旬から12月中旬)に収穫できます。収穫してすぐに出荷される品種になります。
  2. 味と風味:
    早生みかんは、豊かな甘みと適度な酸味があります。果皮は柔らかく多汁で、風味も良い品種になります。
  3. 代表的な品種:
    興津早生・宮川早生

早生みかんは、果皮が薄く中の房も薄いため、とろけるような食感になるのが特徴のみかん!実際の糖度も高くなる品種になります。また、早生みかんは全国的に収穫量が多い傾向にあるため、市場にも比較的豊富に出回る品種になります。

中生みかん(なかて)

中生みかんは12月中旬から12月下旬までに収獲され、出荷されるのが12月中旬から年をまたいで1月中旬までの品種の総称。中生みかんの特徴としては、以下の点が挙げられます。

  1. 収穫時期:
    中生みかんは、一般的な温州みかんとほぼ同じ時期(11月中旬から12月下旬)に収穫できます。出荷されるのが12月中旬から年をまたいで1月中旬までの品種になります。
  2. 味と風味:
    中生みかんは、甘みが強く酸味も程よく感じられます。果皮は若干硬く、風味も豊かな品種になります。
  3. 保存性:
    中生みかんは、収穫後一定期間の保存が可能です。適切な保存環境下で保管すれば、数週間から数か月間保存することができます。
  4. 代表的な品種
    南柑20号・片山温州

中生みかんは、甘みと酸味のバランスが良く、基本的糖度が高くなる品種になります。ただし、早生みかんに比べると中の房がやや硬いのが特徴。全国的にもさまざまな地域で栽培され、多くの人に親しまれています。ちなみに、徳島県産 中生みかんは収獲してすぐは酸度が高いため、ちょっと貯蔵してから出荷されています

晩生みかん(おくて)

晩生みかんは12月中旬から12月下旬までに収獲され、約2ヵ月貯蔵したのち、2月初旬から3月中旬までに出荷される品種の総称。すなわち最も遅いみかんになります。晩生みかんの特徴としては、以下の点が挙げられます。

  1. 収穫時期:
    晩生みかんは、収穫時期が一般的なみかんよりもやや遅く(12月中旬から12月下旬)になります。収穫後、約2ヵ月貯蔵され、2月初旬から3月中旬までに出荷される品種になります。
  2. 味と風味:
    晩生みかんは、甘みが強く酸味も感じられます。果皮は硬く、風味も豊かな品種になります。
  3. 保存性:
    晩生みかんは、収穫後の保存性が高い品種です。適切な保存環境下で保管すれば、収穫後 数か月間保存することができます。
  4. 代表的な品種
    縄手温州・青島温州・十万温州

晩生みかんは、基本的に糖度が高くなる品種ではありますが、酸度も強く収獲後すぐには食べる事ができません。それらを貯蔵することで酸味を和らげ出荷されています。さらには、早生みかんに比べると中の房の皮も厚く、じゃっかん口に残るイメージになります。これらの特徴から、他のみかんの出荷が終わった時期に市場に登場することで、需要が高まる傾向にあります。

品種のまとめ

それぞれの品種に良いところがあります。

その中でも一般的に美味しいとされるのは、やっぱり12月に出荷される早生みかん!旬の時期にはびっくりするような美味しいみかんもあり、温州みかんの市場相場が高値になるのは12月の早生みかんと言って過言ではありません。

平均単価はその時々の需要と供給のバランスによって決まりますが、糖度の高い早生みかん(美味しいみかん)は平均した高値をキープする感じになります。

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実際に早生みかんが美味しい産地は?

実際、全国的にみても和歌山・愛媛・長崎が早生みかんの美味しいとされる産地です。個人的には長崎西海みかんが甘味と酸味のバランス良く、好きなみかんの1つです。有田みかん | 武田青果 (takeda-seika.co.jp)

各産地の共通点を上げると、栽培されている土地の水捌けのよさ、日当たりの良さ、ってところでしょう。土地の良し悪しが、ダイレクトに味に反映される感じですね。

ちなみに徳島県内にも早生みかんが美味しい産地があるのはご存じでしょうか? スバリ、徳島県内なら徳島市八多町犬飼地区の早生みかんがイチオシで、贈答用としても喜ばれるみかんになります。

徳島市八多町犬飼地区

上は写真は徳島県内で早生みかんイチオシの徳島市八多町犬飼地区。一日中太陽の当たる園地で水捌けもよく、みかん作つくりに最適な土地になります。天気が良い空気が澄んでいる日などは和歌山県まで見渡せます。

全国的には徳島県産 勝浦町の貯蔵みかんは有名!

一方で、徳島といえば勝浦の貯蔵みかんが全国的に有名です。

元々、酸味が強い勝浦みかんは貯蔵みかんの栽培にてきした土地柄で、12月に収獲したみかんを約2か月貯蔵庫で寝かすことで、美味しい貯蔵みかんに仕上げ、全国に出荷しています。

勝浦の貯蔵みかんはその昔、先人たちが県内外の早生みかんに勝浦みかんが勝つには? と考えた試みが、今の貯蔵みかんのスタイルを築き、その後の発展につながったと言われています。電気を使わない自然の中にある貯蔵庫は、先人たちの知恵が詰まったステキな場所ですよ。

2月3月にみかんと言えば勝浦の貯蔵みかん! 勝浦みかんを一度ご賞味ください。

勝浦町産「真心みかん」

旬のみかんを美味しくいたたくためには

旬のみかんを美味しくいただくためには、まずは12月の早生みかん。さらに言うと、みかんの品種によって異なる基本的な特徴を把握し、旬の一番良い状態を見極め、食べることがポイントになります。

武田青果では、みかんの品種の特徴・産地のからの情報・みかん1個1個の状態を把握することで、お客様の求める様々な要望にお応えできるよう日々努力しています。 私どもの知識と経験が、くたものと絆がる人たちを笑顔にできれば幸いです。

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武田青果オフィシャルサイト   https://takeda-seika.co.jp/